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ハロ・スペース社、サウジアラビアで年間100回の試験飛行を実施

Halo Space社によると、サウジアラビアは試験施設とビジネス環境の両面で好条件が揃っているという。
記事の要約
  • スペインの宇宙旅行会社ヘイロー・スペース社は、サウジアラビアに営業基地を建設し、そこから年内に100回の試験飛行を行いたいと考えている。
  • 同社は、ヘリウムを充填した気球を使って地球の成層圏に上昇する宇宙カプセルをテストする。 これにより、乗客は比類のない地球の眺めを得ることができる。
  • ハロ・スペース社は、2026年に商業運転を開始したいと考えている。

Halo Space社はサウジアラビアに試験施設を建設し、同国での試験打ち上げを開始する。
スペインの宇宙旅行会社は、宇宙カプセルに乗って地球を眺める6時間のフライトを提供することを目指している。
これを達成するためには、一連の試験飛行を完了する必要がある。
同社は今月テスト飛行を予定している。
8月初め、サウジアラビアの通信・宇宙・技術委員会(CST)は、次のような提携を発表した。 パートナーシップHalo Space社との提携を発表した。
同社は 運用基地工場と試験施設を含む。
ヘイロー・スペース社の拠点は世界各地にある。
特に、オーストラリア、スペイン、アメリカにある。
当初は、サウジアラビアで100回のテスト飛行を行い、1年以内に400回のテスト飛行を行いたいと考えている。
「宇宙カプセルの最終組み立て、試験施設、宇宙港のような産業能力をサウジアラビアに集中させるという決定は、サウジアラビアの良好なビジネス環境と、近宇宙活動にとって理想的な条件を反映したものです」と、ヘイロー・スペースのCEO、カルロス・ミラは説明する。
「私たちは、サウジアラビアが近宇宙分野で指導的な役割を果たすことができるユニークな立場にあると信じています。

オーロラカプセル

ハロ・スペース社は、プロトタイプ・カプセル「オーロラ」の高度30km到達を目指している。
これは重要なシステムを検証するためである。
乗客は幅5メートル(16.5フィート)、高さ3.5メートル(11.5フィート)の宇宙カプセルに乗る。
これには2.8平方メートル(30平方フィート)の展望窓がある。
ハロ・スペース・カプセルの素材はアルミニウム合金と複合素材からなる。
カプセルはパイロットを加えて最大8人が搭乗可能。
最大離陸重量は3,500kg。
パイロットはカプセルの上昇中、風や天候の状態を監視する。
これらは降下中のカプセルの軌道に影響を与えるからだ。
また、パイロットは降下を開始し制御する責任も負う。

フライトの仕組み

上昇には2~3時間かかる。
その後、ヘイロー宇宙船は1~2時間航行する。
その後、気球は裂けて切り離される。
これにより、カプセルはパラシュートの助けを借りて約1時間降下する。
宇宙カプセルには推進システムは使用されない。
その代わり、地球の成層圏に到達するためにヘリウムを充填したリフティングバルーンを使用する。
最大速度は時速12メートル(時速20キロメートル)。
スペースバルーンの運用が開始されれば、成層圏へのチケットは1枚約15万米ドルになる。
現在 キャンセル待ちリスト販売開始後のチケット購入はキャンセル待ちとなる。
ヘイロー・スペース社は、2026年に商業運航を開始するためのテスト飛行プログラムを終了させたいと考えている。
その長期的な野望は、2030年までに数千人の乗客が宇宙旅行を体験できるようにすることである。

ハロ・スペースについて

ヘイロー・スペース社は、2021年に操業を開始したスペインの世界的な宇宙旅行会社である。
その専門性は、観光客向けの成層圏気球の開発にある。
成層圏とは、地球の表面から約10~50km上空にある層を意味する。
同社は自らを「近宇宙」観光企業と称し、約60人の従業員を擁している。 写真X/アラブ・ニュース